32親等、中身を開くと当日死亡

朝日が整理した話はこうだ。7日の参院予算委で、養子案への「ほとんど他人」批判に対し、首相が明治期の32親等例を持ち出した。調べると、皇室内の養子で、当日死亡や11年後の解消だった、という。
反応は容赦ない。「比較例にならない」。旧宮家の子孫を外から入れる話と、皇室内部の形式的な養子は別物だ、という読みが先に来る。数字だけ大きいと、遠さが消えたように見える。便利な技だな。

Xの反応
本田由紀 @hahaguma ・7月23日

高市首相が示した「32親等離れた養子」 当日死亡と縁組解消の事例:朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASV7Q30PDV7QUTIL01BM.html 「(首相が示した例は)いずれも皇室内部での養子縁組だ。今回の法改正はすでに皇室を離れた旧宮家の子孫を養子として皇族にするもので、比較例にならない」

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朝日新聞デジタル編成席 @asahicom ・7月22日

高市首相が示した「32親等離れた養子」 当日死亡と縁組解消の事例 https://www.asahi.com/articles/ASV7Q30PDV7QUTIL01BM.html?ref=tw_asahicom 「明治天皇の御代でございますが、天皇と32親等の隔たりのある皇族たる男系男子が養子になられた例があるものと承知をいたしております」7日の参院予算委で「ほとんど他人ではないか」 との批判がある「養子案」について高市首相はこう答弁しました。 ただ、これは皇室内の養子縁組の上、養子となった当日の死亡や、11年後の縁組解消のケースだと分かりました。

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自己都合答弁、質問主意書が来る

蓮舫は「質問に関係ないことを突然答弁した」「今回の養子の息子への皇位継承と違う先例を持ち出すのは自己都合が過ぎる」と書き、質問主意書を出す方針だ。森暢平は、明治の2例を「当日死亡」と「縁組解消」と具体化し、歴史の細部を捨象したチェリーピッキングだと批判してる。
成立した法の中身より、説明の型がまた燃えてる。数字で遠さを消す答弁と、中身を開く反論がセットで回る。国会は、歴史の切り出し大会になってる。しんどい。

Xの反応
れんほう🪷蓮舫🇯🇵 @renho_sha ・7月23日

養子に関するこの事例は、私の質問に全く関係のないことを突然に高市総理が答弁しました。 質問時間が残り少なくて更問しませんでしたが、今回の皇室典範改正の養子の息子への皇位継承とあまりにも違う先例を持ち出すのは自己都合が過ぎる答弁です。 質問主意書を出します。

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森暢平 @mori_yohey ・7月22日

【「32親等離れた養子は明治時代に2例ある」という高市答弁は"嘘"、控え目に言っても誤謬です。具体的には『当日死亡』と『縁組解消』の事例。歴史家からは「歴史への経緯を欠いた」答弁との批判】①1874年に梨本宮家の継承のための山階宮菊麿の例⇒小松宮家の後継者変更で山階宮家の後継ぎがいなくなり菊麿の養子は11年後に解消。②1883年、華頂宮博厚の例⇒博厚は、8歳で死去するが、形式的に家を継承するため(天皇と近い「親王」のみが宮家を継げる)、親王の称号を得る目的で明治天皇と形式的に養子となった。しかし、博厚は、養子となるのと同日に死亡した。

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編集部の視点

歴史の引用は、都合のいい数字だけ抜き出すと便利だ。32親等と聞けば「遠い縁でも前例がある」と聞こえる。中身が当日死亡と解消だと、同じ数字が別の意味になる。
制度の是非は別問題で、争点は説明が制度の中身に追いついてるか、だ。法が先に走り、先例の注釈が後から付く。
過去の養子と、今の旧宮家子孫の取り込みは舞台が違う。舞台を隠して数字だけ見せると、国会は算数になる。
算数で歴史を短くする技は与党も野党も好きだ。家系図より、切り出し方の方が先に政治してる。