成長戦略は「骨粗しょう症」呼ばわり
日刊ゲンダイは「骨太どころか骨粗しょう症」と切り、財源見通しも具体策もない空っぽ、と叩いた。ロイター系の論評は英語で「hype and no substance(大げさで中身がない)」と訳されて回る。
支持側は歴史的な転換だと祝杯。批判側は製品名とスローガンの列挙だけ、と言う。同じ閣議決定を、祝杯と空っぽで読んでる。円が163円台の最中に「強い経済」と書くと、落差が派手になる。派手な落差ほど拡散する。
山田英春 @lithosgraphics ・7月22日「日本の成長戦略は、見せかけばかりで中身がない」。
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🔥 話題の火元日刊ゲンダイDIGITAL @nikkan_gendai ・7月22日【政治】「骨太」どころか「骨粗しょう症」では…財源見通しも具体策もない空っぽ成長戦略に広がる高市政権への不信感 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/390736?utm_source=x&utm_medium=sns #日刊ゲンダイDIGITAL
コーポレートガバナンス・コードって何の話か
略して「CGコード」と呼ぶ人もいるが、正式名はコーポレートガバナンス・コード。東証に上場する会社が、どう統治し、どう投資家に説明するかの指針だ。法律そのものではないが、従うか説明しないと市場の空気が冷える。
2026年改訂版の看板は「成長志向のガバナンス」。経営資源を設備・研究開発・人への投資へ回せ、内部留保をため込むだけでは信用を得にくい、という方向が強調される。社外取締役は人数だけでなく専門性と監督力。形式チェックより実効性。要するに、会社の金庫と取締役会の使い方を、成長投資側に寄せろという話だ。戦略文書が空っぽと叩かれる一方で、上場企業向けのコードは中身を書き換えている。霞が関の紙と市場の紙が、別の速度で動いてる。
弓月恵太 @ssomurice_local ・7月21日[コーポレートガバナンス・コード(2026年改訂版)] 東証に上場する企業のガバナンスコードが大幅に変更された。 内部留保を溜め込む企業の価値が下落、SDGs、LGBTQに代表されるリベラル的コードの排除、テレビ局に代表されるガバナンスの低い企業への締め付け、など。 以下、主要な変更点と期待される効果。 ① 「成長志向のガバナンス」へ転換 ◽️変更点 コード全体の目的を「企業価値向上・成長投資」により明確化。 経営資源を将来の成長につながる投資へ戦略的に配分することを重視。 ◽️期待される効果 設備投資・研究開発・M&A・人的資本投資が活発化。 過剰な現預金の有効活用。 中長期的な利益成長とROE・ROICの改善。 ② 「形式的な遵守」から「実効性」重視へ ◽️変更点 コードをスリム化・プリンシプル化。 チェックリスト的な運用ではなく、各社が実態に応じて説明することを重視。 ◽️期待される効果 形式だけ整えたガバナンスが減少。 経営判断の自由度向上。 企業ごとの戦略に応じた柔軟な運用。 ③ 取締役会の実効性を強化 ◽️変更点 社外取締役の人数だけでなく、専門性・経験・監督能力を重視。 取締役会による経営戦略への関与を強化。 ◽️期待される効果 経営陣への監督機能が向上。 投資判断・資本配分の質が改善。 長期的な企業価値向上。 (まとめ) 成長投資の拡大 日本企業の「稼ぐ力」の向上 内部留保の減少 資本効率(ROE・ROIC)の改善 株価・企業価値の向上 「形式的なESG・ガバナンス」から「企業価値重視」へのシフト ◇◇◇ コーポレートガバナンス・コード(2026年改訂版)
🔥 話題の火元赤松 健 @KenAkamatsu ・7月22日高市内閣では初の、「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針2026)」と「日本成長戦略」が閣議決定されました。骨太の方針に載った項目は、「これから政府がガッツリやるぞ!」という宣言ですので、予算も付きやすいし、実現可能性が当然高くなります。(逆に、骨太にも載らないようでは相当苦戦するイメージ) 今回、漫画・アニメ・ゲーム・音楽・実写映画など「コンテンツ」分野は、もともと戦略17分野の一つにも選ばれていたのですが、この「骨太の方針」や「日本成長戦略」でも大々的に触れられています。 そこで、私が注目している主な記載ポイントについて解説します。 ■ 経済財政運営と改革の基本方針2026(骨太の方針) https://t.co/rKzQM4xAUB 【p.9】 ・「コンテンツと連携した日本の魅力の発信」 ・「農林水産物・食品、ファッション、J-Beautyなど一体的なブランディングによる価値創出」 →どう見ても韓国を意識したジャンル例が並んでいますが、日本らしいコンテンツ連携でそれらを実現できれば、確かに面白い。 ・「司令塔機能を担う知的財産戦略本部の下で、標準施策を府省庁横断的に統括する体制の整備を含め、事務局の組織体制の抜本的充実を図る」 →こちらもKOCCA(韓国のコンテンツ振興院)をイメージさせます。日本ももっと省庁横断で効率的にやってほしいところ。 【p.14】 ・「首都圏の劇場不足対応を含む舞台芸術の振興」 ・「新国立劇場を始めとするバレエ等のグローバル展開」 ・「博物館・劇場等の機能強化」 ・「書店の活性化」 →骨太に書いてある以上は、きっちり予算を付けていただきましょう。 ・「現在のコンテンツの源流である、明治・大正・昭和時代を含むマンガ、映画を含む実写、レコードを含む音楽等を消滅・散逸させず、後世に残すべく、デジタルアーカイブ化を進めていく。」 →何と、注釈も含めて5行もデジタルアーカイブについて書かれています。骨太に5行も書かれるというのは本当に凄いことで、つまり「やれ」ということ。ここまでの追い風は滅多にないと思います。業界関係者も含めて入念に検討し、ぜひ実現しなくてはいけません。(来年はここまで書かれないと思うので) ・「官民連携によるメディア芸術ナショナルセンター(仮称)の機能を有する拠点整備」 ・「2033年度再開場に向けた国の責任による国立劇場再整備を行う」 ・「国立公文書館の新館開館に向け取り組む」 ・「クリエイターの製作・発信の過程を通した育成や関連人材育成を推進し、海賊版対策を抜本的に強化する」 →どれも重要です。超党派MANGA議連の方向性も、大幅に取り入れられていますね。 ■日本成長戦略2026 https://t.co/ikdnn2J4Ay 【p.37】 ・「コンテンツ産業は、2033年に海外売上げ20兆円を目指す日本の基幹産業」 ・「日本で創り、世界に届け、IP360度展開で利益を最大化し、クリエイターへの還元を図る」 ・①ゲーム・②アニメ・③マンガ・④音楽・⑤実写 →この5ジャンルについて、特に「重要性」「勝ち筋・方向性」「主な目標」「主な施策」が書かれています。特に「主な施策」が重要なので、業界関係者はぜひ目を通しておいて頂きたいと思います。 【p.55】 ・「マンガ・アニメ・ゲーム等のコンテンツ分野とともに、我が国のコンテンツの多様性を生み出す歴史や伝統、地域性等に根差した舞台芸術・美術、文化財等の分野における人材育成や裾野拡大に取り組む」 →最近は、国も「コンテンツの多様性」に価値を見出しており、「表現の自由」は大切であるし、「金は出しても口は出さない」と明言したりするので、なかなか良い感じだと思います。 (参考:経産省「IP360」) https://t.co/0KD10uugo9 (1)大規模・長期・戦略的に支援する。 (2)日本で創り、世界に届ける取組を支援する。 (3)作品の中身に口を出さない。 (4)真っすぐ届ける。 (5)挑戦者を優先する。
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編集部の視点
成長戦略の紙は、スローガンの倉庫になりやすい。戦略分野を並べて「投資します」と書くのは簡単で、財源の年次と損得まで書くのは難しい。
一方、コーポレートガバナンス・コードは市場向けの言葉だ。内部留保を溜め込む会社の評価を下げ、成長投資と取締役会の中身を見ろ、という圧力になる。政府文書が空っぽと叩かれる横で、上場ルールの方は会社の金庫に手を入れる。速度が違う。
円安と物価高の最中に「強い経済」と書いて給料明細が動かないと信用が削れる。削れるとコードの中身まで読まれず、また形式チェックに戻る。空っぽを埋めるのはスライドじゃなく、数字と期限だ。